メインPCは、Windows 11 ProとUbuntu 20.04 LTS desktopのデュアルブート環境。
ちょっと試したいことがあって、Ubuntuを22.04にアップグレードすることにした。
アップグレード
結果からすると、特に問題が発生することもなく、すんなりとアップグレードができた。
ダッシュメニューから「ソフトウェアの更新」を起動する。
このとき既に20.04としてのアップデートは済ませてある。
ソフトウェアの更新にある「アップグレード...」ボタンを押す。
リリースノートが表示されたら、「アップグレード」ボタンを押す。
認証画面が表示されるのでパスワードを入力すると、アップグレードが始まった。
時々「応答がない」という表示がされるけれども、処理が止まっているわけではない。
待っていれば先に進む。
途中でサードパーティが提供するリポジトリについてメッセージが表示された。
- /etc/apt/sources.list.d/google-chrome.listにあったChromeのリポジトリ
→ パッケージをダウンロードしてインストールしたときに入ったと思われる。 - /etc/apt/sources.listにあったWineのリポジトリ
→ add-apt-repositoryで追加していた。
古いバージョンのリポジトリを参照していても仕方がないので、「閉じる」ボタンを押して先に進める。
なお、それぞれ無効化したことがコメントとして残されているから、後で何が起きたのかを確認できる。
アップグレードを始めるかどうか聞かれる。これが最終確認のようだ。
「アップグレードを開始」を押す。
すぐにロック画面が無効になりました、と表示されるので、「閉じる」ボタンを押して先に進める。
アップグレード処理が処理が進んでいく。
でも、アップグレードは最後までノンストップ、というわけには行かなかった。
Firefoxの更新画面が表示されたので、「Next」ボタンを押した。
画面に押した後の反応がなく心配になったが、少し時間が立ったら処理が先に進に、ウィンドウが消えた。
次に、ファイルを置き換えるかどうかの質問があった。
ファイル自体は、update-grubをしたときにgrub.cfgを作る処理をするものだけれど…
過去にカスタマイズしただろうか?ちょっと思い出せない。
memtest86も最近めったに起動しないので、「置き換える」ボタンを押した。
つい最近、メインユーザーがパスワードなしでsudoコマンドを実行できるように設定したばかり。
残しても問題はないはずだが、設定は1行だけだし、「置き換える」ボタンを押した。
パッケージの削除フェースに進んできた。
開いてざっと眺めたけれども、消えて困るようなものはないように思ったので、「削除」ボタンを押す。
クリーンアップのフェースに入った。
処理が全て終わったところで、再起動を求めるウィンドウが表示された。
「すぐに再起動」ボタンを押して、PCを再起動させる。
たったこれだけでアップグレードができた。
GRUBも問題なく起動し、Windowsも選択できた。
ちょっと驚いたのは、GRUBが日本語を表示していること。
事後処理
リポジトリ(Google Chrome)
Chromeについては、パッケージの中にリポジトリが不必要に無効化されているとき、それを復活させる機能が含まれているようだった。
でも、このスクリプトを実行してもリポジトリが有効にならない。
仕方がないので、手で修正した。
/etc/apt/sources.list.d/google-chrome.list
### THIS FILE IS AUTOMATICALLY CONFIGURED ### # You may comment out this entry, but any other modifications may be lost.# deb [arch=amd64] https://dl.google.com/linux/chrome/deb/ stable main # jammyへのアップグレード時に無効化されましたdeb [arch=amd64] https://dl.google.com/linux/chrome/deb/ stable main
修正後にアップデートする。
$ sudo apt update
Googleから情報を取得していることが確認できた。
リポジトリ(Wine)
公式ページではソースリストファイルをダウンロードする手順が書かれている。
WineHQ / Ubuntu WineHQ Repository
今更ながら、その手順を実施する。
$ sudo wget -O /etc/apt/keyrings/winehq-archive.key https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key $ sudo wget -NP /etc/apt/sources.list.d/ https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/dists/jammy/winehq-jammy.sources $ sudo apt update
WineHQから情報を取得していることが確認できた。
さいごに
セキュアブートが有効になっていて、プロプライエタリのドライバーもインストールしていたから、トラブったりするかなと思っていた。
でも、全く問題なく、Windows 11 Pro、Ubuntu 22.04 LTS desktopともに起動して、元気に動いている。
唯一、プロプライエタリのドライバーに署名したMOK.privとMOK.derがうまく働かない。
新たに署名したものがShimの検証を通過しないのだけれど、新しいものに差し替えたので解決。
至極安定しており、良い意味で驚いた。
すごいことだ。
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