先日の雷で停電があり、その後に復電したものの、メインPCからネットワークに出られなかった。スイッチングハブが故障していた。
ハブからケーブルを外してメインPCに直結することで、どうにかネットワーク接続を確保したものの、これではプリンターが接続できない。
でも…そうだ、プリンターには無線LANのインターフェースが付いていたな。
このプリンター、有線LANを使っているときには無線LANが使えず、無線LANを使っているときには有線LANが使えない、という有線or無線のどちらかしか使えないタイプ。であるなら、装置監視やブックマークなんかの設定をそのまま使いたいから、同じIPアドレスに設定できた方が色々と簡単。
環境
うちでは、基本サービスを提供するための専用サーバーを動かしている。
- Ubuntu 18.04 LTS
- ISC DHCP server
- Brother DCP-J963N
ルーターのDHCPは機能停止していて、ISC DHCP serverを立てて利用している。IPv6についてはちょっといい加減な設定になっているけれども、IPv4についてはまぁ使えるようになっている。
プリンターにはDHCPサーバーから固定のIPアドレスを割り振っている。
設定
当然だけれども、同じIPアドレスを複数のデバイスにばらまくための機能は用意されていないので、ちょっと回り道。
StackExchange / How can I set one hostname and IP for multiple MACs in DHCPd (isc-dhcpd-4.1.1-P1) on CentOS 6.x?
/etc/dhcp/dhcpd.conf
host printer { option host-name printer; hardware ethernet nn:nn:nn:nn:nn:01; fixed-address 192.168.33.251; } ↓↓↓ host printer_wired { option host-name printer; hardware ethernet nn:nn:nn:nn:nn:01; fixed-address 192.168.33.251; } host printer_wifi { option host-name printer; hardware ethernet nn:nn:nn:nn:nn:02; fixed-address 192.168.33.251; }
こうしておいて、ISC DHCP serverを再起動する。
$ sudo systemctl restart isc-dhcp-server
これで設定が反映される。
動作確認
プリンターのネットワーク接続をWi-Fiに切り替えて、IPアドレスが狙い通りに割り振られることを確認。
pingで疎通を確認。
>ping 192.168.33.251 192.168.33.251 に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 192.168.33.251 からの応答: バイト数 =32 時間 =6ms TTL=255 192.168.33.251 からの応答: バイト数 =32 時間 =12ms TTL=255 192.168.33.251 からの応答: バイト数 =32 時間 =4ms TTL=255 192.168.33.251 からの応答: バイト数 =32 時間 =4ms TTL=255 192.168.33.251 の ping 統計: パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 4ms、最大 = 12ms、平均 = 6ms
ここまでできていれば、後の機構は何の問題もないはずだが、一応プリンターのWebインターフェースにアクセスして、インクの量を見たりして、確認完了。
さいごに
今回壊れたスイッチングハブは、確かワゴンで安売りされていたのを買ったんじゃなかったかな。でも、うちでは長期間よく頑張ってくれたなー、ありがとー。
さあ次を考えよう…うちは建物に這わせたケーブルが古いので、ギガ対応になっていない。とはいえ、PCはだいぶギガ対応になってきているのでスイッチングハブはギガ対応を考えようかな。ケーブルをもう一回這わせるのはちょっと大変だけど、それぞれの部屋に筒を通しているはずだから、自分でもできないことはないだろう。
大変過ぎるかなー、でもやってみたい。
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