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Zabbix4.0LTS ルーターを監視対象に追加

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うちにあるルーターは SNMP には応答しないので ping で監視する。

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やること。

※アイテムタイプのマニュアル
ZABBIX / Item types 4.0LTS(英語)
ZABBIX / アイテムタイプ 2.2(日本語)

 

ルーターを監視対象に追加

まず、ルーターが SNMP に対応しているのかマニュアルをあたってみた。
何も記述がない…

でも、未サポートだけど情報を出してくれるよ、的なこともあるかもしれないから調べてみてから考える。

 

SNMPに応答するかどうかを確かめる

対象機器の状態を確かめるために snmpwalk というコマンドが使えるみたい。これをインストールするには以下。

$ sudo apt install snmp
$ sudo systemctl stop snmpd
$ sudo systemctl disable snmpd

※snmp コマンドを使うためだけにパッケージをインストールするが、snmpd もインストールされてサービス開始してしまったので止めてある。

試してみる。

$ snmpwalk -v 2c -c public router
Timeout: No Response from router
$ snmpwalk -v 2c -c public 172.16.nnn.nnn
Timeout: No Response from 172.16.nnn.nnn

 

あぁ、やっぱり SNMP には応答しない。

なお、対応している装置(プリンター)はこんな感じで即座に応答する。

$ snmpwalk -v 2c -c public printer
iso.3.6.1.2.1.1.1.0 = STRING: "Brother NC-360h, Firmware Ver.N ,MID 8CA-V62-001"
iso.3.6.1.2.1.1.2.0 = OID: iso.3.6.1.4.1.2435.2.3.9.1
iso.3.6.1.2.1.1.3.0 = Timeticks: (712896474) 82 days, 12:16:04.74
iso.3.6.1.2.1.1.4.0 = ""

ずらーっと文字が並ぶ

 

やはり ping で監視するしかなさそうだ。

 

監視するアイテムとグラフの登録

ホスト Router(1) を登録する。インターフェースとして router というホスト名(名前解決ができる)を記入するが、実際にはエージェントじゃないので心配。

テンプレートタブでは、My Home Devices Templates を指定した。
このテンプレートは最初に作成したもので、まだ監視アイテムがない。

pingによる監視

このデバイスは ping で監視する。デフォルトで用意されている監視アイテムを参考に ping の応答時間を監視するアイテムを作成。

タイプをシンプルチェックに変更し、キーは
icmppingsec
とした。

グラフを作成。0~5秒のグラフとしたが、ping の応答速度はもっと圧倒的に早い。ターゲットとなる装置の経路を考慮しつつ変えるといいと思う。

スクリーンにグラフを追加。
ping の応答速度が 1.74ms なのでグラフはほとんど0のラインを推移している。

サービスの監視

ルーターは http で UI を提供しているので、このサービスが動いているのかどうかも確認してみる。

タイプをシンプルチェックに変更し、キーは
net.tcp.service.perf[http,{HOST.DNS},80]としている。

マーカー部分はマクロ。ここに使えるマクロが書かれている。
ZABBIX / Supported macros

※ホストを DNS ではなく IP アドレスで指定している場合には、{HOST.IP}が使える。ホストを設定するとき、そのホストの IP アドレスが固定ならば、DNS 指定をするにしても IP アドレスも正しいものを書いておくと吉。

グラフも作成する。

グラフの最大値を1秒にしてみたが、もっと全然短い時間で応答している。
そこで最大値を0.01秒に設定してスクリーンで表示させてみた。

 

これで ping に応答しない装置があったとしても監視ができそう。

 

 

やったこと

インターフェースは”hoge”のアイテム”hogehoge”にリンクされています

最初に SNMP で監視する装置を作っていた。

ところが、この装置は SNMP 非対応であることが分かった。

そこで、Template Net Network Generic Device SNMPv2 をリンクしていたのを…

Template Module ICMP Ping に変更して更新。

ここでエラーが発生。

インターフェースは”Router(1)”のアイテム”ICMP ping”にリンクされています。

検索しても情報が見つからない。英語だと、こうなるらしいので探してみた。

Interface is linked to item ”icmp ping” on “Router(1)”

それでもやっぱり分からない。

どうやら、テンプレートによって作られた何かが、テンプレートのリンクを外しても残ってしまう模様。修正の仕方が全く分からない。

このような変更は監視データを残しておく必要もなさそうなので、ホストを削除して作り直すことで対応するしかなさそうだった。

作り直せば問題なくホストの登録ができる。

 

さいごに

契約したクラウドサービスが動いているのかどうかを確認したいが、エージェントはインストールできない…なんて時に icmpping や net.tcp.service.perf は使えそうな気がする。

こうやって監視するキーはマニュアルを見ながら作っていく感じだけど、よく見たらキーの入力項目の横に「選択」と書かれたボタンがある。これをクリックすると何が監視できるのかが分かるので、Zabbixの経験を積めばマニュアルは時々参照すれば良い程度になりそう。かなり便利。

次は SNMP に挑戦。どちらかと言えば避けてきた分野なので少し気合いを入れて実施することになりそう。

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