Windows

Windows10タブレットでイラストを描きはじめるまで

だいぶ前からお絵かきセットが欲しかったのだが、とても安価にその環境ができた。

今時のお絵かきソフトってものすごく高機能なのに無料で提供されていてびっくり。基本的には問題なく進んだが、1点だけ迷ったり困ったりしたのでメモ。



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タブレット

この記事を見て速攻で秋葉原に行って買ってきた VersaPro TypeVT VK16X/TA-N。画面は10.1インチ、Windows 10 Professional で ワコムのペン付きで、画面に直接絵を描くイメージで使える。CPU もいいし、メモリが4GBあるし、十分すぎる環境。

ドメインに参加させたりして、色々なお試しにも使っているデバイス。

MediBang Paint Pro 

イラストが描ける無料のツールを探していたら最初に出てきたツールで、色々と調べていくと Adobe の製品と操作イメージが似ているみたいなので、将来もしかしてそういう製品を使う場合にもスムーズかなと思って使わせていただくこととした。

インストール

公式サイトからインストーラーをダウンロードしてインストール。さらに、Google アカウントでユーザー登録してフル機能を利用できるようにした。パスワードとか考えなくても Google アカウントでログインができるので、ハードルは低いように感じた。

機能を覚える

チュートリアルが充実しているので、試しながらじっくりとやれば、必ず基本機能を理解できると思う。 じっくりと2日間で4時間くらい掛けてやってみた。

ペンタブの設定を見直す

チュートリアルをやっているときから気付いていたんだけど、ペンの軌跡を何度もなぞるような動作が見られた。具体的にはこれ。

ペンでさっとカーブを描くと、カーソルが最初の位置に戻ってペンの軌道をなぞるように動き、曲線が閉じてしまう。

例えば筆記体でさっと文字を書くと色々なところでこれが起きて字が読めなくなる。 少し大きなキャンパスを縮小表示させてやってみると如実に出る

これは ファイル → ブラシ環境設定 で「ブラシ座標」が「タブレット座標を使う(推奨)」から「マウス座標を使う」に変更することで修正できる。

※チュートリアル?マニュアル?が書かれた時代とメニュー構成が変わっている模様。「環境設定」ではなく「ブラシ環境設定」に入っているので注意。画面上、1mm下に書いてあるのになかなか気づけなかった…

一般にはタブレットの情報を直接使うのがベストなんだろうと思われる。
今回利用しているデバイス VersaPro TypeVT VK16X/TA-N でワコムのペンを使う場合、そもそも手書きでかなり高精度に文字入力ができるように調整されているので、マウス座標を使うべきなんだろうと思われる。

設定変更後の動作を緑のペンで追記してみた。

筆圧までしっかりと読み取ってしっかりとカーブが描けている。

角芯太字のペンを作る

子供の頃からあった「?」マークのペン…いわゆる角芯太字、寺西化学マジックインキ大型。その他、uni POSCA、ゼブラハイマッキーといったペンが好き。理由はうまく説明できないけど、万年筆が好き、水性ボールペンが好きといった好みの問題。

そんな角芯太字ペンはあるかな~と探してみたらなかった。イラストや漫画にはあまり使わないペンだよね、これ。

ということで作ってみた。

まずは、幅16ドット、高さ4ドットのPNGを作る。これはペイントで作った。
こんな小さな画像を貼り付けて見えるか?!

角芯太字.png

ペンを作る。ブラシの追加(ビットマップ)でファイルから追加…とする。

角芯太字.pngを選択して、以下のような値を設定してみる。

描画間隔は最低値の2を設定、こうしないと四角が飛び飛びになってしまう。
ストロークに合わせて回転をさせないことで、角芯太字の味が出る。

さいごに

国際科学技術博覧会(科学万博)の富士通パビリオンで3Dメガネを掛けて飛び出すコンピューターグラフィックス映像に心躍らせた。

それから2年。フロッピーディスクがまだまだ高価で普通にはなかった時代、BASIC マガジンに掲載されたプログラムを日がな一日打ち込んで遊んだ。Oh!FM に掲載されたレイトレーシングの記事を読んで凄い映像の計算にはものすごい時間がかかるんだと感じた。

さらに3年後、総・天・然・ショックの後継機 FM77AV40EX を買ってもらったときは嬉しかったなぁ。富士通パビリオンよろしく、円がどんどん迫ってくるパラパラ漫画的なプログラムを組んだ。お絵描きソフトはバイナリダンプを手入力…マウスを使ってドット絵が描けることが楽しかった。

社会に出たらペイント。それ以外のソフトももちろん試したが、マウスで絵を描くのはなかなか難しい。文字一つ思い通りに書けないぜ。

社会に出てから20年たったある日、子供がパソコンで絵が描きたい!って言ったからペンタブレットを買った。画面に直接描けるタイプのタブレットもあったけれど、当時はまだまだ高価で手が出なかった。ソフトも付いていたので、ちゃんと勉強すれば絵が描けたんだろうと思うけど、既にお絵描きソフトが高機能化しておりついて行けず、さらに画面を見ながら板にペンを走らせることにどうしても慣れることができず断念。

そして、科学万博から35年がたった夏の暑い日、思い通りに絵が描けそうな環境が手に入った。絵心はない、ないけど、なんだか心が躍る。しばらくこれで楽しめそうだ。

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