Ubuntu

Ubuntu16にAlfrescoインストール

会社で文書共有をしていきたい。みんなで思い思いにファイルを放り込んで、電子会議しながらみんなで同じファイルを開いてレビューをして、誰かが修正したその結果の履歴が全て取られ、簡単にファイルが検索できたらファイルサーバーよりいいんじゃない?と。そんなときに

Alfresco → Wiki

を見つけた。もちろん、個人的にもファイルが迷子になりやすいので、まず自宅に入れてみよう!



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Alfresco社は2020年10月22日にHyland社に買収され、現在も開発が続いています。
確認してみたところ、ダウンロードリンクなど色々とURLが変更になっていることが分かりました。
本投稿の正しく機能しなくなったリンクは削除しました。2024/02/18


そもそも文書管理サーバーは文書管理サーバーだけで独立させておくべきなのかもしれないが、現時点ではまだまだ処理能力に余裕があるので、当面は既存サーバーに同居させることにする。
現時点で、サーバーにはTomcat8やOracle Java8がインストールされている

インストール自体は Alfrescoのインストール作業をコマンド単位で丁寧に記載します に詳しく書かれているのだが、実際に何が起こるのか想像しきれなかったため、調べながらメモを残してみる。
その他、Alfresco Documentation – Installing や Alfresco Community 201605 を Ubuntu 16.04.1 LTS へインストール 、Alfresco Community Edition 5.1をインストールしてみよう も参考にした。


テスト環境に一度インストールしてみてわかったことは、Alfrescoがオールインワンパッケージになっているらしく、TomcatやJava、LibreOfficeなんかも含んでいるらしいこと。

関連するパッケージで気になるところはこんな感じ。

  • Solr
    全文検索エンジンライブラリLuceneをベースに、管理画面やキャッシュ機構を取り入れたアプリケーション。
    機能上の特徴は、検索結果にファセットと呼ばれる検索結果を特定の軸でクラスタリング、それぞれの件数情報を付加することができること。商用の検索エンジンでもこの機能があるものは少ない。…Wikipedia
  • Java
    どうやらOracle JDKっぽい。だが、OpenJDKでも使えるようなことも情報としてはあった。…Alfresco And OpenJDK(リンク切れ) 現状、OpenmeetingsのためにOracleJDKが入っているから、ウチの環境では悩まなくていいみたい。悩む人はこの時点でこの記事無意味です…。
    今入っているJavaが何かを確認するのには sudo update-alternatives –config java として、バージョンを見るだけでなく、どうなっているのかをちゃんと調べるのが良さそう。
  • Tomcat
    これも内包している模様。Tomcat8が入っている環境にインストールしたら、ポート番号がバッティングしてどちらか一方しか動かない状況にできた(しちゃった)。元々Tomcatが入っている場合や、将来的にTomcatをインストールする可能性があるなら、ポート番号をAlfresco専用に変えちゃったほうが良い気がする。
    なお、既にTomcat7がある場合のインストール方法については Installing Alfresco Community Edition on Tomcat(リンク解除) に記載があり、今回の環境ではこれが効率的に思われるが、その他諸々の整合性云々を解決できる知識を持たないので、対象外とした。
  • LibreOffice
    これも内包している模様。Ubuntuをインストールすると必ず入っているけれども諦めてインストールする。Alfrescoインストール時には関連するライブラリがない!と怒られたけれども、dpkgやapt-fileとかで調べてみると入ってるんだよなー、これは後から解決していかないといけないっぽい。結局設定がわからなすぎたので、一緒にインストールすることに。
  • PostgreSQL
    これはMySQL/MariaDBと同じ高性能なデーターベース。ターゲットとなるシステムにMySQLが導入済みなので、ここでは使わない方向。

ということで、これらを踏まえてインストール時の選択をしていく。

こうして内包しているパッケージを一緒にインストールすることを決断した背景として、パッケージのアップグレードがしやすくなるかも?という淡い期待がある。Zarafaのアップグレード、ZarafaからKopanoへのアップグレードをした時に初めて気づいた「運用をし続けるにはアップグレードが必須」という当たり前の事実…極力パッケージが用意するそのままを使うのが後々の幸せなのではないか、と思ったのだった。


インストールはテキストベースで行うことにした。GUIもあってそっちのが楽かもしれないが、メモを書き残していく面ではテキストベースのが楽。

やることをまとめていくと、

  • パッケージのダウンロード
  • データベースの作成とユーザーの追加
  • パッケージのインストール
  • MySQLコネクターのコピー
  • 接続テスト
  • Apacheの設定
  • Alfresco Office Services の設定
  • 起動スクリプトの設定
  • その他(AOSで毎回ユーザー&パスワードを聞かれる) ※2017/06/06追記
  • その他(FTPが開いてる?)

となる予感。


■パッケージのダウンロード

Alfrescoは800MBを超える。よって最初にダウンロードを開始しておくべき。
ちなみに、本家サイトでは日本語モードにしているとダウンロード画面にたどり着けない(2017/5/21現在)。よって、英語モードにしてたどっていく必要がある。

また、前述のようにMySQLを利用するつもりなのだが、そうするとMySQL Connector/Jが必要になるそうなので、これもダウンロードしておく。


■データベースの作成とユーザーの追加

Alfrescoのインストール作業をコマンド単位で丁寧に記載します に綺麗にまとめられている。

MySQLがインストールされている前提で、実際にはこんな感じになる。

$ mysql -u root -p
Enter password:[rootのパスワード][Enter]
Welcome to the MySQL monitor.  Commands end with ; or \g.
Your MySQL connection id is 4038
Server version: 5.7.18-0ubuntu0.16.04.1 (Ubuntu)

Copyright (c) 2000, 2017, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.

Oracle is a registered trademark of Oracle Corporation and/or its
affiliates. Other names may be trademarks of their respective
owners.

Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement.

mysql> create database alfresco character set utf8;
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)

mysql> grant all privileges on alfresco.* to 'alfresco'@'%' identified by '[alfrescoのパスワード]' with grant option;
mysql> grant all privileges on alfresco.* to 'alfresco'@'localhost' identified by '[alfrescoのパスワード]' with grant option;
Query OK, 0 rows affected, 1 warning (0.05 sec)

mysql> quit
Bye

デフォルトキャラクターセットはutf8mb4?と思ったのだが、どこにもそんな記述が見つからないのでやめておいた。必要ならテーブルを作る際にAlfresco側がやってくれることでしょう。

2017/06/03 変更 最初からUbuntu16でスタートしたシステムで ‘alfresco’@’%’ 指定は上手く行ったが、Ubuntu14からアップグレードをした色々なデータベースが共存するシステムでは動かなかったため、修正。


■パッケージのインストール

そうこうしているうちに、パッケージのダウンロードが終わった。
作業用ディレクトリにファイルを集めておく。

パッケージインストーラーは「ここにインストールして!」と指定すると、そこに作ってくれるので、インストーラー自体はどこにあってもかまわない。

$ sudo ./alfresco-community-installer-201704-linux-x64.bin
Some or all of the libraries needed to support LibreOffice were not found on your system: fontconfig libSM libICE libXrender libXext libcups libGLU libcairo2 libgl1-mesa-glx
You are strongly advised to stop this installation and install the libraries.
For more information, see the LibreOffice documentation at http://docs.alfresco.com/search/site/all?keys=libfontconfig

Do you want to continue with the installation? [y/N]:y[Enter]

Language Selection

Please select the installation language
[1] English - English
[2] French - Francais
[3] Spanish - Espanol
[4] Italian - Italiano
[5] German - Deutsch
[6] Japanese - 日本語
[7] Dutch - Nederlands
[8] Russian - Русский
[9] Simplified Chinese - ?体中文
[10] Norwegian - Norsk bokmal
[11] Brazilian Portuguese - Portugues Brasileiro
Please choose an option [1] : 6[Enter]
----------------------------------------------------------------------------
ようこそ Alfresco Community セットアップウィザードへ。

----------------------------------------------------------------------------
インストールの種類

[1] 簡易 - デフォルトの設定を使ってインストールします。
[2] 詳細設定 - サーバーのポートとサービスのプロパティを設定できます。: 追加でインストールするコンポーネントを選択してく ださい。
オプションを選択してください [1] : 2[Enter]
----------------------------------------------------------------------------
インストールするコンポーネントを選択してください。準備ができたら“次へ“をクリックしてください。

Java [Y/n] :n[Enter] ←既にインストールされてて、特に問題はないと思われる

PostgreSQL [Y/n] :n[Enter] ←MySQLを使うから

LibreOffice [Y/n] :y[Enter]

Alfresco Community : Y (Cannot be edited)

Solr1 [y/N] : n[Enter] ← 次にVersion4の選択があるから

Solr4 [Y/n] :y[Enter] ← 使おう!高い検索機能に期待。

Alfresco Office Services [Y/n] :y[Enter] ← これで共同編集ができるっぽい

Web Quick Start [y/N] : y[Enter] ← よくわからないけど、入れてみようかなー

Google ドキュメントの統合 [Y/n] :y[Enter] ← これもあったらあったで使えるかも

上記選択部分が正しいことを確認してください。 [Y/n]: y

----------------------------------------------------------------------------
インストール先フォルダ

Alfresco Community をインストールするフォルダを選択してください。

インストール先フォルダ: [/opt/alfresco-community]: /usr/share/alfresco[Enter] ← 他のがほとんどここ

----------------------------------------------------------------------------
データベースの設定

JDBC の URL: [jdbc:postgresql://localhost/alfresco]: jdbc:mysql://localhost:3306/alfresco?useUnicode=yes&characterEncoding=UTF-8[Enter] ← 参照元に書かれていた指定

JDBC ドライバー: [org.postgresql.Driver]: org.gjt.mm.mysql.Driver[Enter]  ← 参照元に書かれていた指定

Database name: [alfresco]: alfresco[Enter] ← 先程作ったデータベース名

ユーザー名: []: alfresco[Enter]  ← 先程作ったユーザー名

パスワード: :[先程作ったユーザーのパスワード][Enter]
確認: :[先程作ったユーザーのパスワード][Enter]

----------------------------------------------------------------------------
Tomcat のポート設定

Tomcat の設定パラメータを入力してください。

Web サーバードメイン: [127.0.0.1]:[Enter]

Tomcat サーバー用ポート: [8080]: 18080[Enter] ← 既存のTomcatと分ける

Tomcat のシャットダウン用ポート: [8005]: 18005[Enter] ← 既存のTomcatと分ける

Tomcat の SSL ポート: [8443]: 18443[Enter] ← 既存のTomcatと分ける

Tomcat の AJP ポート: [8009]: 18009[Enter] ← 既存のTomcatと分ける

----------------------------------------------------------------------------
LibreOffice サーバーのポート

LibreOffice サーバーがリッスンするポート番号を入力してください。

LibreOffice サーバーのポート: [8100]: 18100[Enter] ← 念のため逃しておく

----------------------------------------------------------------------------
FTP ポート

統合された FTP サーバーに使用するポート番号を選択してください。

ポート: [21]:[Enter] ← 止めていたのでこのままにしたが…これはどうだろう!?

----------------------------------------------------------------------------
管理者のパスワード

Alfresco Content Services 管理者アカウントのパスワードを指定してください。

管理者のパスワード: :[管理者用のパスワード][Enter] ← 忘れないように程よい強度のパスワードを設定
パスワードの再入力: :[管理者用のパスワード][Enter]
----------------------------------------------------------------------------
サービスとしてインストールする

Alfresco Community をサービスとして登録すると、マシンの起動時に自動的に Alfresco Community が開始されます。

Alfresco Community をサービスとしてインストールしますか? [Y/n]: y[Enter]


----------------------------------------------------------------------------
警告

この環境は Alfresco Content Services
を適切に実行するのに十分な構成ではありません。インストールする前に、以下の問題をチェックしてください。

これらの問題があっても Alfresco Content Services
は機能しますが、一部の製品機能が使用できないか、システムが適切に動作しない場合があります。

Not enough CPUs (cores) available
 (2+): 1
Not enough system RAM available
 (4.0GB+): 3.85GB
CIFS TCP ports in use
: 139
 445

SMTP TCP port in use
: 25

続けるには [Enter] キーを押してください :[Enter]

----------------------------------------------------------------------------
お使いのコンピュータに Alfresco Community をインストールする準備が整いました。

続けますか? [Y/n]: y[Enter]

----------------------------------------------------------------------------
しばらくお待ちください。 Alfresco Community をお使いのコンピュータにインストール中です。

 インストール中
 0% ______________ 50% ______________ 100%
 ######################################### ← 2分位?すぐに入っていく…

----------------------------------------------------------------------------
セットアップウィザードによる Alfresco Community のインストールが完了しました。

Readme ファイルを表示 [Y/n]: y[Enter]

Alfresco Community を起動する [Y/n]: y[Enter]

Using CATALINA_BASE: /usr/share/alfresco/tomcat
Using CATALINA_HOME: /usr/share/alfresco/tomcat
Using CATALINA_TMPDIR: /usr/share/alfresco/tomcat/temp
Using JRE_HOME: /usr
Using CLASSPATH: /usr/share/alfresco/tomcat/bin/bootstrap.jar:/usr/share/alfresco/tomcat/bin/tomcat-juli.jar
Using CATALINA_PID: /usr/share/alfresco/tomcat/temp/catalina.pid
Tomcat started.
/usr/share/alfresco/tomcat/scripts/ctl.sh : tomcat started
Readme
Alfresco Community (Build: 201704)
===============================

Contains:
 - Alfresco Platform: 5.2.f
 - Alfresco Share: 5.2.e

For users of Alfresco Community Edition, more information on this release is
available at https://community.alfresco.com/community/ecm

続けるには [Enter] キーを押してください :[Enter]
$

以外にあっさりサービスとして起動した…みたい。
2つ目のTomcatもしっかり動いてるなぁ、これ。


■MySQLコネクターのコピー

データベースにMySQLを使うのでその指定をしてきた。
ここで、コネクターをコピーしておく。

$ tar -zxvf mysql-connector-java-5.1.42.tar.gz
$ sudo cp -a mysql-connector-java-5.1.42/mysql-connector-java-5.1.42-bin.jar /us
r/share/alfresco/tomcat/lib/
$ sudo chown root:root /usr/share/alfresco/tomcat/lib/mysql-connector-java-5.1.42-bin.jar

先程立ち上げたばかりだが、一旦 alfresco のサービスを止めて、もう一度立ち上げる。

$ sudo service alfresco stop
$ sudo service alfresco start ← restartでも行けるかもしれないが、上手く行かなかったような…

いよいよ動き出しそうな予感。


■接続テスト

ここで接続テストをしてみる。Firewallの設定なんかに注意して…
http://testserver.hogeserver.hogeddns.jp:18080/share

おぉ、オレンジ色の画面が!

ユーザー admin 、パスワードは先程指定したものを設定してログインしてみる。
・・・・・初回起動まで結構な時間がかかる。

ダッシュボードが表示された。


■Apacheの設定

Tomcatでajp設定済みだったりする環境に追加する場合、80番ポートで公開するであれば、以下を追加すれば良い。

/etc/apache2/sites-available/公開中の設定.conf

ProxyPass /share ajp://localhost:18009/share

追記したら設定を再読込。

$ sudo service apache2 reload

これで、以下で接続できるようになる。
http://docshare.hogeserver.hogeddns.jp/share ← ポート番号指定が要らない

これだとSharePoint的な使い方をするときに問題があるらしいので、443ポートで公開しよう。
ここではかつてZ-Pushを設定したときの知識と、認証局を作ったときの知識が活きてくるはずだ。

まずは、こんな感じで公開設定を作成。
/etc/apache2/sites-available/alfresco.conf

#
# Alfresco SSL公開設定
#
<VirtualHost *:443>

    ServerAdmin webmaster@hogeserver.hogeddns.jp
    DocumentRoot /var/www/html

    ErrorLog  ${APACHE_LOG_DIR}/ssl-error.log
    CustomLog ${APACHE_LOG_DIR}/ssl-access.log combined

    SSLEngine on
    SSLCertificateFile    /etc/ssl/private/docshare.crt
    SSLCertificateKeyFile /etc/ssl/private/docshare.key

    ProxyPass /share      ajp://localhost:18009/share

</VirtualHost>

これに合わせて(っていうのも変だが)、鍵ファイルと証明書を生成して配置する。これは、過去の記事を参照して作成。自前の認証局で署名し、上記の場所に上記の名前で保存する。

そして、サイトを有効化させ、SSLも有効化。

$ sudo a2ensite alfresco.conf
$ sudo a2enmod ssl
$ sudo service apache2 restart

ここまで設定すればアクセスできる。
https://docshare.hogeserver.hogeddns.jp/share

自前の認証局は既にルート証明機関として登録済み。その証明局で署名さえしてあれば、ブラウザでも「保護された通信」と表示される。

ここでログインし、日頃使うつもりのユーザーを登録して、Excelファイルをアップロードしてみたりして、動作するかどうかを確認してみる。最初にログインするまでにはかなり時間がかかるので、ドキドキしたけど、どうにか動き出した。


■Alfresco Office Services の設定

AOSがSharePointサービスを提供してくれる。これがきちんと設定できれば、ファイルをロック→ファイルをダウンロード→編集・保存→編集結果のアップロード→ファイルのロック解除、という作業をせずとも自動で行ってくれるようになる。利用者にとって文書管理サーバーがより身近になる要素と言える。

しかし、なかなか設定が上手く行かなかった。今回のラスボス。

結論からすると、ここに書いてあることをかいつまんで実施すればよかった。AOSは https://docshare.hogeserver.hogeddns.jp/alfresco/aos というディレクトリでサービスを提供するけど、内部的にはちょっと違うホスト名やらディレクトリ名を使ってるから、それぞれにちょこちょこと修正してユーザーに見せるような設定をしてね、ということの模様。
Configuring SSL for a production environment(リンク解除)

まずは、Alfrescoの設定ファイルを修正する。インストール時の設定値はここに入っていた(緑文字)ので、だいぶ長くなるが全てを書き出しておいてみる。赤文字部分が修正箇所。
/usr/share/alfresco/tomcat/shared/classes/alfresco-global.properties

###############################
## Common Alfresco Properties #
###############################

dir.root=/usr/share/alfresco/alf_data

alfresco.context=alfresco
#alfresco.host=127.0.0.1
alfresco.host=docshare.hogeserver.hogeddns.jp
alfresco.port=18080
alfresco.protocol=http

share.context=share
#share.host=127.0.0.1
share.host=docshare.hogeserver.hogeddns.jp
share.port=18080
#share.protocol=http
share.protocol=https

# Alfresco Office Service 用のURL書き換え
aos.baseUrlOverwrite=https://docshare.hogeserver.hogeddns.jp/alfresco/aos

### database connection properties ###
db.driver=org.gjt.mm.mysql.Driver
db.username=alfresco
db.password=[MySQLに作成したユーザーalfrescoのパスワード]
db.name=alfresco
db.url=jdbc:mysql://localhost:3306/alfresco?useUnicode=yes&characterEncoding=UTF-8
# Note: your database must also be able to accept at least this many connections. Please see your database documentation for instructions on how to configure this.
db.pool.max=275
db.pool.validate.query=SELECT 1

# The server mode. Set value here
# UNKNOWN | TEST | BACKUP | PRODUCTION
system.serverMode=UNKNOWN

### FTP Server Configuration ###
ftp.port=21

### RMI registry port for JMX ###
alfresco.rmi.services.port=50500

### External executable locations ###
ooo.exe=/usr/share/alfresco/libreoffice/program/soffice.bin
ooo.enabled=true
ooo.port=18100
img.root=/usr/share/alfresco/common
img.dyn=${img.root}/lib
img.exe=${img.root}/bin/convert

jodconverter.enabled=false
jodconverter.officeHome=/usr/share/alfresco/libreoffice
jodconverter.portNumbers=18100

### Initial admin password ###
alfresco_user_store.adminpassword=********************************

### E-mail site invitation setting ###
notification.email.siteinvite=false

### License location ###
dir.license.external=/usr/share/alfresco

### Solr indexing ###
index.subsystem.name=solr4
dir.keystore=${dir.root}/keystore
solr.host=localhost
solr.port.ssl=18443

### Allow extended ResultSet processing
security.anyDenyDenies=false

### Smart Folders Config Properties ###
smart.folders.enabled=false

### Remote JMX (Default: disabled) ###
alfresco.jmx.connector.enabled=false

修正したら、反映させるために(必須かわからないが)Alfrescoを再起動する。

$ sudo service alfresco restart

続いて、Apacheの設定を変更。上で作成したファイルに赤文字を追加。
/etc/apache2/sites-available/alfresco.conf

#
# Alfresco SSL公開設定 Rev.2
#

<VirtualHost *:443>

    ServerAdmin webmaster@hogeserver.hogeddns.jp
    DocumentRoot /var/www/html

    ErrorLog ${APACHE_LOG_DIR}/ssl-error.log
    CustomLog ${APACHE_LOG_DIR}/ssl-access.log combined

    SSLEngine on
    SSLCertificateFile /etc/ssl/private/docshare.crt
    SSLCertificateKeyFile /etc/ssl/private/docshare.key

    ProxyPass /share ajp://localhost:18009/share
    ProxyPass /alfresco ajp://localhost:18009/alfresco

</VirtualHost>

/etc/apache2/sites-available/default.conf ← 80番ポートを処理する conf ファイル(2017/06/17訂正)

<VirtualHost *:80>
    …
    RewriteEngine On
    RewriteCond %{HTTPS} off
    RewriteRule ^alfresco/(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R,L]

    RewriteCond %{REQUEST_URI} ^/share/.*$
    RewriteRule ^.*$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R,L]

</VirtualHost>

Rewriteを使用することになったので、有効化する。

$ sudo a2enmod rewrite
$ sudo service apache2 restart

これでAOSが正しくサービスを提供し始める。早速ログインしてExcel文書を選択し、「Microsoft Office(TM) で編集」を押して見ると…

まず、ブラウザから Microsoft Office 2010を開きますか?と聞かれる。2013や2016の人はきっとその番号で聞かれるだろう。開くボタンを押すと、Microsoft Officeから問い合わせがある。

---------------------------
Microsoft Office
---------------------------
ファイルによっては、コンピューターに問題を起こす可能性があります。ファイル情報に関して疑わしい点がある場合や、発信元が完全に信用できない場合は、ファイルを開かないでください。

次のファイルを開こうとしています:

ファイル名: https://docshare.hogeserver.hogeddns.jp/alfresco/aos/_aos_nodeid/HHHHHHHH-HHHH-HHHH-HHHH-HHHHHHHHHHHH/Document.xls
ファイルの場所: docshare.hogeserver.hogeddns.jp

---------------------------
OK キャンセル 
---------------------------

AOS設定がちゃんとできていない段階ではホスト名の部分が 127.0.0.1 になり、中途半端にポート番号だけを変えたときには正しくファイルが受け取れなくなり…ファイルがちゃんと開かなかったのだが、これらの設定を行ったところ、次のフェーズへ。

Excelから資格情報を入力してください、と聞かれる。ここで、Alfrescoで作成したユーザーとパスワードを入力したところ、ファイルを開くことができた。

編集の途中で保存をすると、それが、マイナーバージョンアップになるらしい。
例) バージョン1.0のファイルを編集中に [Ctrl]+[S]でファイル保存 →バージョン1.1へ。
最後に保存したモノ、これもマイナーバージョンが1つ上がってこれらすべての履歴が残る。

編集を終えてExcelを閉じると…ブラウザの表示に変化なし。
F5で更新…おっ!バージョンが変わってプレビューも変化した!よし、どうやらちゃんと動きそうだ!


■起動スクリプトの設定

翌朝。

さぁ、自宅環境にセットアップするためにこの記事を見直して…とサーバーを起動したら、Apacheはメンテナンス中というエラーをブラウザに表示し、ログは以下を出力していた。

ssl-error.log

[Sun May 28 06:15:29.375117 2017] [ssl:warn] [pid 7576:tid 140392766293888] AH01909: 127.0.1.1:443:0 server certificate does NOT include an ID which matches the server name
[Sun May 28 06:15:29.434880 2017] [ssl:warn] [pid 7604:tid 140392766293888] AH01909: 127.0.1.1:443:0 server certificate does NOT include an ID which matches the server name
[Sun May 28 06:15:33.620550 2017] [proxy:error] [pid 7628:tid 140392515221248] (111)Connection refused: AH00957: AJP: attempt to connect to 127.0.0.1:18009 (localhost) failed
[Sun May 28 06:15:33.620607 2017] [proxy:error] [pid 7628:tid 140392515221248] AH00959: ap_proxy_connect_backend disabling worker for (localhost) for 60s
[Sun May 28 06:15:33.620783 2017] [proxy_ajp:error] [pid 7628:tid 140392515221248] [client 192.168.nnn.nnn:50736] AH00896: failed to make connection to backend: localhost

そんなはずはないな…

$ sudo service apache2 restart

変化なし。

$ sudo service alfresco restart

あら、動いた。

よくよく考えてみれば、昨晩シャットダウンするときにモタモタしてたな…と。

/etc/init.d/alfresco

#!/bin/sh
#
# chkconfig: 2345 80 30
# description: Alfresco Community
#

RETVAL=0
・
・
・

あら、起動順序が絶対指定になってる。

今回の設定だと、MySQLとApacheが起動してないと上手く動かないなーということで、以下の通り設定を書き直してみる。

#!/bin/sh
#
### BEGIN INIT INFO
# Provides: alfresco
# Required-Start: mysql apache2
# Required-Stop: mysql apache2
# Default-Start: 2 3 4 5
# Default-Stop: 0 1 6
# Short-Description: Alfresco Community
# Description: Controls the Alfresco Community Edition.
### END INIT INFO

RETVAL=0
・
・
・

これで、サーバーをシャットダウンしてみると…うむ、ログインしていなかったせいか、ちゃっちゃとシャットダウンできた。
では、起動後どうか…しばらく待ってみる…2分位待ってみる…ブラウザでアクセス…大丈夫みたい。しばらくはこれで様子を見よう。


■その他(AOSで毎回ユーザー&パスワードを聞かれる) ※2017/06/06追記

一応、ここに放り込むファイルは大事な情報だと思っているので、パスワードは凄く長い意味のない羅列にしている。SharePoint互換のAlfresco Office Service(AOS)を利用してファイルを開くと、必ずパスワードを聞かれてちょっと困っていた。覚えられるレベルだったとしても、編集の度にそれを打ち込むのはちょっとストレス。

ということで、パスワードをどうやったら覚えられるのかを検証してみた。

結論は「資格情報マネージャー」で「汎用資格情報」を追加することだった。

汎用資格情報を追加する場合、

  • インターネットまたはネットワークのアドレス
    → docshare.hogeserver.hogeddns.jp
  • ユーザー名
    → AlfrescoにログインするユーザーのID
  • パスワード
    → このユーザーのパスワード

を設定する。

これでも毎回ユーザーとパスワードは聞かれるけれども、そこに値が埋まっているのでOKボタンを押すだけでOKになった。


■その他(Office製品からのダイレクトアクセス) ※2017/07/08追記

Officeアプリケーションから直接Alfrescoが管理するファイルにアクセスできる。うちの場合だと、開くとか名前をつけて保存、とするときに

https://docshare.hogeserver.hogeddns.jp/alfresco/aos

というフォルダにアクセスすればOK。


■その他(FTPが開いてる?)

ここまでの設定でどうにか使えそうな雰囲気。
FTPポート指定がされているけど、実際にはLISTENになってないみたいなので、放っておいて良さそう。

$ sudo netstat -tanp | grep LISTEN

その他、何か気付いたら追記していくことにする。

Alfrescoにログインし、ユーザーの追加やグループの追加をしてみたが、どうやって使うのかはこれから勉強。


■今後の課題

試しに幾つかのPDFをアップロードしてみた。スキャンした画像の中の文字は無理だったけれども、文字データが入ったものならば全文検索ができたりする。自宅で需要がありそうなのは写真やスキャナで取り込んだPDFの全文検索なので、後から追加していこう。アドオンでどうにかできそうだ。

Alfresco Simple OCR Action(リンク解除)

これは別の機会に取り組んでいく。

今回はここまで。


■各モジュールのダウンロード先

MySQL connector/j ダウンロードサイト
Download Connector/J

アンインストールについてはここに。
Uninstalling Alfresco(リンク解除)基本、

$ sudo /usr/share/alfresco/uninstall

できれいにスッパリとモジュールがなくなってしまうので、再インストールを試すことも難しくはなかった。

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